2022-03-11 月野木若菜「夜光貝」を読む 句集を読む キャリアウーマンとしての日常に詩があることを教えてくれた句集。豊富な食の知識も羨ましい。 三伏や軌道外れてゆく会議 だんまりも交渉の術凍返る 四月来る面接官の席に着き 予定なき夜も予定し十二月 一面の菜の花の黄に噎せにけり 新社員鳴らぬ電話を見てをりぬ 鰻食ひ我が重心の定まりぬ 冬至風呂反対意見独り言ち 昨夜十人今夜二人の年忘 薄暑光辞令次々言ひ渡し